かしまつRe:live
「かしまつRelive」は、鹿島・松が谷地域を「持続可能なまち」にするために、大塚公園を活用する企画です。「持続可能なまち」とは、この地域で育った子供が、『就職などで一度地元を離れる→家族を持つ年齢になる→子育ての場所としてまた地元に戻ってくる』という人の流れが繰り返されることで、人口を持続できる地域のことです。
鹿島・松が谷地域の魅力と問題点
鹿島・松が谷地域は、教育施設の充実、整備された散歩道、自然豊かな公園がたくさんあり、子育てには最適な地域です。しかし、地域の年齢層のグラフで分かる通り、子育て世代を含めた若い世代が減少傾向にあります。
大塚公園の問題点
①目視できない標識
②寂れたバードウォッチング場
現在のバードウォッチング場は看板が錆びつき、整備も疎かなため
当初の目的で使用することが困難となっています。
③有効活用されていない自然
実際に暮らしている地域の住民の声の中に、「自然が多すぎる」とあり、草木が道に干渉する形で生い茂っています。
企画内容
地域の問題点と、公園の問題点をつなげて、持続可能なまちにするために、公園の改修を行い、子育て世代を含めた全ての人が参加しやすい仕組みを提案します。
◎大塚公園について
人工芝のテニスコート4面、野球場、プールの野外運動施設(利用登録制)がある総合公園です。ゆったり使える広場は2ヶ所あり、芝生広場にある5つの健康遊具では誰でも気軽にストレッチができます。
①「ランニングコースの改修」
ランニングコースをそのまま修繕するのではなく、順路を線路のようにつなげます。また、公園内の核施設を「駅」と見立てて、その場所には施設名や使用方法、魅力を記載した看板を設置し、初めての利用者にも分かりやすく魅力を伝えられるようにします。看板は線路を意識してデザインされており、馴染みやすさを狙います。従来通り自然の中でのランニングを楽しむだけでなく、子供が楽しく順路を回ることができます
②「バードウォッチング場の改修」場所
看板が錆びつき、整備も疎かなバードウォッチング場は、ただ鳥を探すだけでなく、学びの場として活用できるように改修します。動物園などのレイアウトを参考にし、手すり部分に観察可能な鳥を紹介するボードを設置します。さらに新造した看板を、見晴らしが良くなる場所に設置します。これにより、公園の魅力となる施設を増やすことでの認知度向上、子供へ自然の中での生物観察という機会を提供します。
③「野外工作スペースの設置」
地域住民の声である「多すぎる自然」を解決するため、公園の敷地内にあるバーベキュー場の一角に野外工作スペースを設置します。自然の枝や葉っぱを材料として自由に工作できる工作台のあるスペースです。生い茂り飛び出た枝などの整備や落ち葉拾いを行うと同時に、そこで出た枝などを工作の材料として還元します。そうすることで、地域住民の要望を改善しつつ、親子で工作を楽しむことができます。