学生が工作できる施設「√CRAFT」
「√ CRAFT」とは、ものづくりに興味・関心のある学生が工作できる施設です。ものづくりの初心者にものづくりをするきっかけや場を与えると同時に、上級者にも楽しんでもらえる施設を目指し企画しました。通常の工作室だけでなく、イベントや講習会も定期的に開催され、ものづくりのスキルや「ものづくりのまち八王子」の企業についての理解も深めることができます。
解決すべき点
学園都市センターには「各大学に同様の施設があるため、わざわざ学生が施設を利用する必要がない」という問題点がありました。そしてこれを解決するために、我々は「ものづくりのまち八王子」に着目しました。八王子市は約18000社の事業所があるものづくりの街です。しかし、学生51人を対象としたアンケートからそのことが学生に周知されていないことがわかりました。また、「ものづくりに興味はあるか」「日頃からものづくりをするか」という質問をし、前者は高く後者は低いという結果から学生に対しきっかけや場を提供する必要があると考えました。
企画内容
内装
√CRAFTの完成ビジュアルはこの様になっています。工作室に改装する部屋は、第二セミナー室を想定しています。壁や床は、部屋全体が落ち着いた雰囲気になり、汚れも目立たない、且つ小中学校などの工作室もイメージできるなどの理由から落ち着いた木目調にしています。また、壁に沿った個人作業スペースと中心のテーブル席により、一人でも複数人でも気軽に工作できる環境を用意しました。そして、ラックの中には道具を収納し、利用者が自由に借りて作業することが可能となっています。
道具
初心者に優しいというコンセプトであるため、誰でも一度は扱ったことがあるような道具を厳選して用意します。これらの道具を使うことで、ものづくりの基礎を身につけることができます。 他にも、ものづくりをもっと楽しみたい人・極めたい人の期待にも応えられるように、立体の構造物をつくりだせる3Dプリンターや、紙などをデータ通りに切ることができるカッティングプロッターなどの学生に「おっ」と思わせるような、小中学校の工作室にはないような設備も揃えます。
安全面
√craftでは利用者の安全性を考慮し、「利用者一人一人が安全に作業できるスペースを確保するために、部屋の最大利用人数を現状の第二セミナー室の半分程度の13人と設定する。」「施設側が危険と判断した工具などは置かない。」「初心者でも道具の使い方を理解できるように説明書を置く。」という三つを取り組みます。説明書のサイズはA6で、手のひらに収まるくらいの大きさになっています。文字と画像を使って誰がみてもわかりやすい説明書を目指し制作しました。