親しみやすいクリーンセンターへ
私たちのチームは、立川市クリーンセンターの施設コンセプトとして、5つの目標の中に「市民から親しまれる施設」という項目があります。その中にある「親しみ」というキーワードに注目し、クリーンセンターに対して地域全体が親しみやすい施設になるようなロゴマーク、企画を提案いたします。
ロゴと企画のためのリサーチから
認知度を高める
以下のグラフの通り、立川市クリーンセンターがどういった施設なのか、市民にあまり知られていないことが分かりました。認知度を高めるには、地域全体がクリーンセンターについて知ることが出来る機会を作る必要があります。例として参考にしたのが駅や公園などの施設です。これらの施設は地域との関わりで、市民とのつながりを作っている共通点があります。クリーンセンターでも地域と交流出来る機会を作ることで、施設自体がどういう場所なのか認識してもらうことが可能です。
マイナスイメージの改善
本来クリーンセンターはゴミを処理する施設です。ゴミを 扱うということから「臭い」、「汚い」といったネガティブ な印象を持たれやすいことがわかっています。そういったマイナスの印象が定着化すると、完成後も地域住民が気軽にクリーンセンターへ訪れてくれないのではないかと考えました。マイナスの印象からポジティブな印象へ変えるためには、従来の施設とは異なった新しい要素が必要となります。
上記を解決するには、クリーンセンターが地域の雰囲気に溶け込むこと、何より市民の方に親近感を持ってもらえることが必要であると考えます。私たちは「親しみやすさ」「地域住民との交流」といったキーワードをもとに、クリーンセンターに対して、様々な世代の方が親しみの持てる施設になるためのロゴと企画を提案します。
愛称ロゴ「たちむにぃ」
市民からの親しみやすさ、その象徴である笑顔の二つを合わせた「親しみのある笑顔」がコンセプトです。シンボルマークには、地域全体がクリーンセンターを中心に笑顔で溢れかえってほしいという願いが込められています。また、笑顔は他の表情と比較して短時間で認知されやすい「笑顔優位性効果」があるという研究結果が出ています。
ロゴのポイント
立川
立川市の新たなランドマークになるよう、「立川」の形をシンボル内に組み込んでいます。上の帽子のような部分と笑顔のパーツとなる目、口の部分で「立」の字を、縦の長い3本線で「川」を表現しました。
煙突
この3 本線は、立川の「川」の字だけでなく立川市クリーンセンターを象徴する煙突も表現しています。立川市クリーンセンターと聞いて市民が一番に連想する煙突を要素として取り入れました。
ロゴタイプ
シンボルマークは、市民の方に好意を抱いてもらえるような構成となっています。その雰囲気を壊さないためにロゴタイプにも丸みを持たせ、統一感のある書体にしました。
Friendly Orange
埼玉県工業大学の実験より「色のあたたかさを測るとオレンジ色が一番あたたかく感じる」という結果から、オレンジ色がコンセプトの「親しみのある笑顔」にあるポジティブな印象に適した色だと考え。シンボルカラーを設定しました。
立川市クリーンセンター企画「えんとつマーケット」
「えんとつマーケット」とは、フリーマーケットとスタンプラリーを組み合わせたイベントです。施設周辺に住む住民の方々を対象とし、地域交流の場を儲けると共に、立川クリーンセンターについて知って頂き、親近感を持ってもらうことを目的とします。
イベントのメインは、フリーマーケットです。開催場所は、施設の敷地内にある広場です。地域の方々に出店して頂き、それぞれに出品したいものを並べてもらいます。売るものは、小物や、衣服、おもちゃなど、基本的に制限はありません。売り手と買い手は、金銭でやりとりを行うことを基本とします。
施設内に数カ所のポイントを設置し、施設のシンボルマークを完成させるスタンプラリーを行います。スタンプラリーを完成させれば、報酬としてフリーマーケットで使うことができる、割引券を獲得できます。完成したスタンプ用紙をフリーマーケット当日に持っていくと、値引き額の違う割引くじを引くことができます。割引くじはそのまま使用することができ、売り手に直接渡すことで、商品購入の際に金額を割引するシステムとなります。常時スタンプラリーができるようにし、フリマの割引券をいつでも獲得できるようにします。
企画のメリット
メリット1「地域とのつながりを作ることができる」
フリマは、一定期間ごとに開催できるようにし、スタンプラリーは常時開催することで、常に地域の方々との交流の場を設ける事ができ、地域とのつながりを作ることが可能です。これは親しみやすい施設になる上で、重要なポイントとなります。
メリット2「低コスト」
この企画は、ほとんどコストがかからない内容になっています。まず、フリマの割引くじは50 円と100 円とありますが、フリマに参加料を設定することで、割引くじ分の出費を賄います。また、スタンプラリーに関しても、スタンプと用紙、設置台などの費用だけで済むようになっています。
私たちは市民から親しまれる施設ということに焦点を当てて、このようなロゴマークと企画を考案しました。このロゴと企画であればクリーンセンターがもっと有名になり、市民にとってなくてはならない、愛される施設になると確信しています。