私たちはリサーチを通して、立川市クリーンセンターが新設されるにあたって、地域の方々から求められていることが大きく分けて3つあると考えました。その3つの観点から、立川市クリーンセンターが、人と自然を繋ぐことができ、市民の笑顔を作るきっかけの場所になってほしいという思いを込めて、新しいロゴ・ロゴタイプと企画案としてコンポスト「WILL BOX」を提案します。
立川市クリーンセンターに求められていること
立川市クリーンセンターに求められていることは大きく3つの項目に挙げられます1つ目はクリーンセンターのイメージ改善、2つ目は若者への情報発信、3つ目はごみ問題に当事者意識を持てるようにする です。立川市民へのアンケート調査や、企業による調査資料のデータを元に考えました。
立川市で調査をしたところ、64%の方がゴミの匂いや環境被害などを理由に悪いイメージを持つと答えました。しかし、新清掃工場では環境学習をる機能の計画や厳しい自主排ガス基準値を設定するなど街や環境に配慮した取り組みが予定されています。このような計画があるにもかかわらず悪いイメージを持たれているため、イメージの改善が必要です。
立川駅周辺で調査をしたところ、「清掃工場への印象は」という問いに対して46%以上の方が印象はないと答えました。特に、若い世代の方から「清掃工場についてよく知らない」「自分にはあまり関係ない」という声が上がりました。また、新清掃工場の近隣に小学校が2校あります。そのため、特に未来を担う小学生とその保護者に向けて清掃工場について情報発信するべきです。
損保ジャパン日本興亜が行った「社会的課題と聞いて連想するものはなんですか?」というアンケート調査では、ゴミ問題を挙げた人は24.1%しかいませんでした。また日本では、食品の過包装や大量生産による食品ロスが日常的になっており、ゴミが大量に発生する事が当たり前になっています。この結果から分かるように、ゴミ問題に対して当事者意識を持てるようにするべきです。
ロゴ案
ロゴのコンセプトは親しみやすさです。ロゴを通じてクリーンセンターに親しみと関心を持ってもらうことでイメージ改善に繋げます。煙突・笑顔・自然の要素を一つのロゴに集め、立川市クリーンセンターが人と自然を繋ぎ、笑顔を作る場所になってほしいという想いを込めています。ロゴタイプでは、縦線を直線にすることでまっすぐ伸びる煙突を連想させます。フォントを縦長にし、丸みをつけることで堅苦しさを軽減し親しみやすさを表現しました。
ロゴの色は外観をアースカラー、煙突部分を萌黄色にすることで、自然豊かさを表現しています。
シンボルマークは変形して動きをつけることでWEBサイト上など多様な使い方ができます。口の動きのように変形すると、たちむにぃと話しているように見せることができます。動きをつけることで見る人の印象に残り親しみを持ってもらうことができます。
Will Box
WILL BOXとは、私たちが提案する家庭用コンポストのことです。ターゲットは「小学生とその親」を想定しています。コンポストとは、生ゴミを土に混ぜて堆肥にし、そこから植物を栽培するというものです。
コンポストを利用することで生ゴミを用いた循環作業、生ゴミを減らすことで、焼却の際に発生する温室効果ガスの削減につながります。また、SDGsの目標12の「つくる責任・つかう責任」目標13の「気候変動に具体的な対策を」二つを実現できます。
パッケージ
WILL BOXはダンボールコンポストと新聞紙バッグに入れたピートモス(土)を配布します。毎日かき混ぜるパッケージの前面にはロゴマークを配置し、ロゴを認知してもらいます。背面には日付記入欄があり、いつ始めたか確認できます。左面は植物の完成イメージを描くことでモチベーション維持ができます。右面では、漫画で生ゴミを資源にできることを伝えます。QRコード読み込むと作り方とクリーンセンターについて知る事ができます。
また、生えた植物が煙突から出ているように見え、クリーンセンターのイメージ改善になります。
コンポストを畳むと上記記載のサイズになります。このサイズは、小学生に配ることを想定しています。ランドセルの内寸が縦310mm×横230mmなので、ランドセルにすっぽり入ります。
右面QRコードを読み込むとPDFに飛びます。PDFではコンポストの作り方や立川市クリーンセンターの情報をロゴから出てきた妖精チミーが説明しています。