2022.2.1 東洋経済オンラインの記事を読んで、感慨を抱く。
四半世紀前、
鉄道総研の新人研究員だった私は、この車両の導入時の走行試験に携わった。 新技術導入に積極果敢なJR北海道と総研、メーカーの諸先輩のお陰で、毎日、わくわく仕事したことが思い出される。
283系気動車による鉄道技術者の挑戦は、もの凄く貴重な経験と知見を若輩研究者に与えてくれた。
その後の私の研究の着想、鉄道の根本をこの車両の走行から多く学んだ。 鉄道の安全性向上にはいくばくかの貢献を為し、その成果の土台を頂いた。今も、この土台が役立っている。
ありがとうございました。
大きなチャレンジが、新人を導いてくれた時代の車両は引退するが、今も鉄道技術のチャレンジは続いていることを誇りに思う。
恩を次の世代に返す責任を改めて認識したことと、寂寥を、ここに記しておく。