1946年、世界初の3次元整形合板の背と座面をスチールロッドで支えたイームズプライウッドダイニングチェアDCMが米国で発売される。
デンマークのデザイナーであるアルネ・ヤコブセンは、いち早くDCMチェアを購入。事務所に持ち込み、社員の前で、「真似はしない。だがこれを超える椅子をデザインする!」と宣言。
1952年、ヤコブセンは、世界で初めての背と座を一体化させた3次元合板による椅子である3本脚の「アントチェア」の開発に成功。
画期的デザインが、デザイナー魂に火をつけ、さらなる画期的デザインを産んだ秘話である。