主な研究内容
東京やニューデリー、ジャカルタなど、アジアに集中する多くの巨大都市域では、地球温暖化に加え、都市自身が作り出す高温化現象(ヒートアイランド現象)によって、冷房の増エネに伴う排熱とCO2排出の増加が更なる高温化をもたらす悪循環が懸念されています。しかし、その実態は未だ解明されていません。また、以上の気候変動は、異常高温(熱波)による熱中症被害の拡大や集中豪雨による水害の激甚化といった現実の被害を世界の都市域にもたらしており、今世紀に更に進行する温暖化に伴って被害の一層の拡大が予測されています。気象・熱環境研究室では、以上の都市の気候変動について、そのメカニズムの解明と将来予測、および気候変動の悪影響を緩和するための様々な方策について研究しています。
- 発表した論文とその注目度(Citation)の一覧
- 研究紹介(国際都市気候学会ニュースレターNo.89, 2023年11月掲載)
- 研究紹介(電気学会論文誌B139巻4 号,2019年4月掲載)
- 国の予算で行っている研究プロジェクトの一覧(一部)
研究紹介
都市の気候変動を予測する独自開発の数値モデル(略称:WRF-CM-BEM)
ヒートアイランド悪循環をシミュレーションできる世界初の数値モデルとして有名です。
WRF-CM-BEMによるインドネシア・ジャカルタの気象シミュレーション動画