ITPキャンプに行ったらヤバかった。

DanoのBetween Us in ML

02:ITP Camp 前半|2024-06-14

久しぶりに Dan O'Sullivan(以降、敬愛を込めて Dano と呼びます)の授業(セッション)を受けました。
Dano は、僕が ITP の学生だった頃の指導教員で、いろいろ相談に乗ってもらいました。
また、現在の ITP の Chair(専攻主任)は Shawn ですが、Red Burns の後を継いで、長らく Dano が ITP の Chair でした。
Dano は、昔 QuickTimeVR の開発に関わり、ITP ではフィジカルコンピューティングを始めたりと、ITP のコアになる思想、技術などの基礎を築いたファカルティで凄い人なのです!
ITP Camp で、そんな Dano がセッションを行うと聞き、ITP Camp がはじまってから、ずっと楽しみにしていました。
ちなみに"Dano の Between Us"シリーズと僕は勝手に呼んでいて、Between Us + トピック、というタイトルをつけた授業をいつくか展開しています。(たしかただの Between Us もあった気がします)
Dano らしく、人と人、人と社会、人と技術などを、人を中心として扱う対象を理解し、どう扱うのかと考えるといった内容で展開していきます。
そいえば特別研究期間制度で ITP の特別研究員だった時も、Dano の ITP の通常授業を聴講させてもらい、その時の授業は”Hacking Higher Education”というタイトルで、これもとても刺激的な授業だったと記憶しています。

ITP Camp は、アイデアの共有や人とのつながり、参加者同士のコラボレーションなどを目的としているので、ITP が用意する・参加者が開催するセッションは、目的を達成するためのきっかけを作ることを主としているため、導入や入門的な内容のものが多いのです。
しかし、Dano の授業は違いました…
ITP の通常の授業と同様の内容の濃さでした。
明星チームからは、清水さん、兼松さん、平松さんが参加し、Dano の洗礼を受け、ITP の通常授業がどのようなものかを知る良い経験になったと思います。
マシーンラーニング(ML)に関する内容だったのですが、授業の流れなど同じ教える立場として、とても勉強になりました。
ML という技術を扱いながらも、人間の意識・無意識とは?、人間の認知、UI がメディアの特性をいかに反映しているのか、ML はメディアとして捉えた時にどのような特徴を有するのかなどなど。
90 分の単発の授業にも関わらず、揺さぶられ続けた授業でした。
相変わらず、恐るべし Dan O'Sullivan といった内容の授業で、受けられてよかったです!

ちなみに、ITP には3人の Dan がいます。
3 人とも、名前の略称が Dan です。
そしてこの3名とも、業界では非常に有名な3人です!

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Dan O'Sullivan(中央)
Daniel Shiffman(左端)

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Danny Rozin(右)